オーストリア風力発電
ここはまだオーストリア。風力発電のプロペラが見える

Taken lens: P.ANGENIEUX PARIS F.35 1:2,5 RETROFOCUS TYPE R1 ©PULP.photo, All Rights Reserved.

スロバキアの道中でトラブル

バスは、オーストリアに面しているスロバキアのブラチスラヴァで、小休止。給油しランチをいただく。
道中は、とにかくのどかというか何もなく、風力発電のプロペラが延々と回り続ける風景が続く。

ランチ
ランチ

Taken lens: Biotar 1:2 f=58mm T Carl Zeiss Jena ©PULP.photo, All Rights Reserved.

スロバキアの北部を目指し、延々とバスは進む。

何もない感は変わらずなのだが、風力発電の代わりに、城がバンバン出てくる。
城ですよ城。
Load of the Rings に出てくるような城が、定期的に視界に入ってくるわけですよ。
これらは、ただの貴族の住居だったのか、それともそこは戦の拠点となる城で、隣接する領土に攻め入らんと城を落とすべく虎視眈々と狙ったり、もしくは策略など糞食らえでメタクソに攻め入ったりしたりしたのだろうか、などと考える。

バスでスロバキアに向かいます
城。城跡?

Taken lens: Biotar 1:2 f=58mm T Carl Zeiss Jena ©PULP.photo, All Rights Reserved.

奥に見るのはカラシの畑
奥の大地が黄色いのは、カラシの花が咲いているから。

Taken lens: P.ANGENIEUX PARIS F.35 1:2,5 RETROFOCUS TYPE R1 ©PULP.photo, All Rights Reserved.

とても美しい、見渡す限りの黄色いカラシの花畑がしばらく続いた後、
少しづつ街に近づいてきているのだなと感じだした、丁度、チェコとポーランドの境目くらいの位置に差し掛かった時、トラブルが起こる。

なんと、バスが警察によって止められてしまった。
しかも、止めるだけに飽きたらず、車内に入ってくるではないか!
いや、確かに怪しい集団ではあるけれども!

"旅行で、写真撮影に行く" とは伝えたようだが、警官はパスポートを見せるように指示してくる。 従わないわけにもいかないので、全員がパスポートを出し、警官に渡す。が、なんと警官はパスポートを持ってバスを出て行ってしまった!

下の写真を見て欲しい。
バスを降りた後、彼らは微妙な距離を取り、かなり長いこと話し込んでいた。
そしてしばらく話をした彼らは、なんとこちらには戻ってこずに、向こうに止めてある車のほうへ行ってしまうではないか!
「Where are they going〜」 とか言ってる場合じゃないだろ◯◯!
いや、だが、彼女がそう言いたくなるのもわかる。
なぜなら、警官という触れ込みでバス内を確認したりパスポートを提示するように言うこの二人組に、恐らくバスに乗っている全員が不信感を抱いているからだ。

今一度下の写真を見て欲しい。
もし、海外で突然警官を名乗る二人組に車を止められ、パスポートを控えられ、車の前で長い時間何やら話をした後に、かなり離れたいつでも道路に出ることができる位置にあるパトカーに乗り込んだとしたら、果たして何を考えるだろうか!

"これパスポート強奪の流れでしょ"

あのコスチュームはコスプレで、あの車も "ぽい" だけの DIY なのだ。考えてみれば、スロバキア警察の制服もパトカーも、本来どんなものなのかは知る由もない。
パスポートは戻ってこず、Petzval だのなんだのにうつつを抜かしているような状況ではなくなってしまうのだ!

スロバキアの警察
パスポート強奪…

Taken lens: Biotar 1:2 f=58mm T Carl Zeiss Jena ©PULP.photo, All Rights Reserved.

結果的に、パスポートは返却された。
彼らは、かなり長い時間車にいたが、しばらくして戻って来た。