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写真が好きで、古いレンズで撮影した写真を中心に色々発信したいと思っています。

写真を撮り始めて十数年、気づいてみるとマニュアルフォーカスのレンズばかりが数百本… でも実は Carl Zeiss Jena のレンズだけあれば十分じゃないかとも… 一番よく使うレンズは Angenieux 35mm/2.5、一番期待してるのは Angenieux 50mm/1.8、一番レアと思しいレンズは Carl Zeiss Jena biotar 50/0.77 で、スタンリー・キューブリックがバリー・リンドンのロウソクの灯りだけで撮影する為に NASA が人工衛星用に作ったレンズを使ったレンズの系譜。引き伸ばし機は LPL-7700C。好きなフィルムは AGFA ULTRA。初めて買った一眼レフは Olympus OM-1/50mm 1.8。初めて買ったデジタルカメラは Olympus C-700 Ultra Zoom。

主な仕事は UX Design、Frontend Engineering で、MBA を取得予定。

3D-PLeMA(3D Printed Lens Mount Adapter)について

3D プリンタの性能が増し、3D の世界のみだった形状データは、リアルなモノとしてプリントアウトできるようになってしまいました。
またそんな折、デジタルカメラの普及に伴いフィルムの需要が激減、供給量も減りフィルム価格が増し、交換式レンズはミラーレスカメラの普及とマウントアダプタの流通で引き続き日の目を見ることになりました。

マウントアダプタ経由で交換式レンズが活躍する一方で、レンズ固定式カメラに関しては、その役目を終えようとしています。
3D Mounted Adapter ページで紹介しているアダプタは、レンズ固定式カメラから取り出したレンズと組み合わせ、Voigtlander VM-E Close Focus Adapter 等のヘリコイド付きマウントアダプタと組み合わせることで、レンズ固定式カメラのレンズを、ミラーレスデジタル一眼カメラで利用できる交換式レンズに変貌させることができました。

が、実際のところかなり悩みました。
レンズは、基本的にはもとのカメラに戻せるように取り出すのが望ましいですが、セレンの接点となるケーブルの切断、フランジバック・マウントの都合でどうしてもカシメてあるような機構を分解する必要があるケースも存在します。暇さえあればレンズをペロペロなめているような(嘘)自分は、手に入れたごく綺麗なカメラを壊しレンズを取り出すのは憚られ、これまでのところは明らかに壊れてしまっているカメラや、何らかの不具合を持っているカメラの分解に留めていますが、アダプタを公開することにより、何ら問題なく利用できるカメラが、フィルムカメラとして再利用できない形で分解されてしまう可能性も考えられます。
レンズ単体としてみれば、デジタルで利用できるようになることで明らかな利用機会も増え、ある意味幸せと捉えることもできるかもしれませんので一概には言えませんが、今後決して増えることのない過去のカメラ資産を、3D-PLeMA によってポジティブに活用していければと思います。