Schneider Xenagon 35mm/3.5 と台湾

今回の台湾旅行はツアー。LCC ではあったが、東京昼着、台湾昼発の3泊4日で4万円しなかったのでなかなかお安いのではないかと。

台湾は初なので立地(?)などは気にかけていなかったが、緯度的にはなんと沖縄本島より南、というわけで非常に暑い。
あついのだが、街を歩いていると直射日光に晒されて歩くことが殆ど無い。台北は言わば都市なので建物が立ち並んでいるわけだが、道路脇の歩道が更に一歩入れるようになっており、立ち並ぶ建物の一階歩道側はほぼ必ず通路になっている。歩行者は日をさけつつそこを歩くことができ、お店の場合は商品がそこまでせり出す事もあれば、飲食店の場合は看板や場合によってはテーブルと椅子が並ぶこともある。

台北の屋根付きの歩道
台北ほぼ全域の建物の 1F は、屋根付きの歩道になっている

気温の高い台北だが、都市開発の過程でこういったルールを制定したのだろうか。日本の南国も参考にしても良いのではないかと思った。
ところで、台北の女性は半袖にホットパンツのような格好の女性が多いのだが、おしなべて肌が白い。こっちはたった4日の滞在で真っ黒になってしまったというのに、体質なのかケアの賜物なのかわからないがどういう仕組みなのだろう…。

松山慈祐宮
饒河街観光夜市の入り口には松山慈祐宮があり、ちょうど催事が開催されていた

ホテル到着時点でもう晩ご飯の時間帯。近所に『饒河街観光夜市』と呼ばれる夜市があるということで向かってみると、ちょうどお祭りが開催中だった。夜市入り口の『松山慈祐宮』に、繁体字はほとんどわからないのだが『恭祝松山慈祐宮天上聖母1059年聖誕千秋』とある。
爆竹の破裂音が轟き、寺院の前へ次から次へと装飾を施された車や獅子舞、舞踏をする人たちが代わる代わる訪れ、寺院へ向かって舞いや舞踏を行っていく。

饒河街観光夜市
台北の東側、松山駅近くの饒河街観光夜市

饒河街観光夜市 - 揚げた小籠包
饒河街観光夜市のウインナー
饒河街観光夜市
饒河街観光夜市
饒河街観光夜市のルーローハン
お肉だけ先に食べてしまったが右のルーローハンは 25元(日本円で100円ちょっと)、左の羊の肉入りスープはちょっと高くて 150元 くらいだっただろうか

夜市で食い倒れを実践したあと、終点で折り返して松山慈祐宮前へ。ちょうど大量の爆竹が鳴り響いており、東の通りから獅子舞がやってきて松山慈祐宮へ向かって舞を踊る。松山慈祐宮は自由に入れるようになっており、中を少し散策。

恭祝松山慈祐宮天上聖母1059年聖誕千秋 - 鳴り響く爆竹
恭祝松山慈祐宮天上聖母1059年聖誕千秋 - 爆竹
恭祝松山慈祐宮天上聖母1059年聖誕千秋
恭祝松山慈祐宮天上聖母1059年聖誕千秋 - 獅子舞
松山慈祐宮
松山慈祐宮
松山慈祐宮 - 恭祝松山慈祐宮天上聖母1059年聖誕千秋
五分埔商圈
松山駅南にある五分埔商圈。若年層向けの衣類卸店が多く集まる

二日目に別の寺院に行った際も同様だったのでおそらく台北全域で言える事なのだと思うが、寺院そのものや寺院に捧げるお供え物に対し派手に Electricity というか電飾が使われている。日本だけでなく EU や US でも同じ感覚だと思うのだが、古いものは古いまま残すのが良しとするところがあるはずで、それに対して台北では、伝統的な建物に対して電光掲示板や電気を使った装飾が大胆に施されている。
上の写真は寺院・余市のすぐ南に位置する若年層向け衣類の卸問屋。入り組んだ細い路地に大量の衣類屋が並んでおり、1M 程度の通路を原チャリがなかなかの速度で走り抜ける。台北は南国で気温も高く昼間活動するのは酷であるということで、夜になるにつれてお店が賑わいだし、この『五分埔商圈』もそうだが、アパレル系のお店でさえ夜更けまで営業をしている。
北緯の国々の日照時間が長い国とは違い、単に暑いから活動時間がズレる、当然周りは暗い。では何が必要になってくるかと言うと… 電飾が必要になってくるという事なのだろうか。電飾でギラギラの寺院の入り口も、中空に浮かぶ独特な雰囲気の夜市の看板も、言わば必然的に得ることになった独自性なのだろう。