Kickstarter Trip to the Petzval Museum

ウイーン滞在4日目(2014年5月19日)。

そもそも今回のウイーン旅行は、Kickstarter で行われた、Lomography による復刻版の Petzval レンズを作成する Reward の一環として用意された旅行ツアーに投資(投資というと仰々しく感じるが、クラウドファンディングなので)したことによるもの。本日からは、Lomography 側でプランニングしてくれた、隣国スロバキアにある Petzval レンズ設計者の美術館を訪れるツアーが始まる。

事前にメールでやりとりして得たツアー内容は、おおむね以下、

  • まず、ロモグラフィー本社に集合
  • 他の参加者及びロモグラフィークルーと共に、スロバキアへバスで移動
  • Hotel Sipox という場所に滞在、次の日に帰宅
  • ペッツバール・ミュージアムにも訪れる

というわけで、ひとまずロモグラフィー本社へ向かう。

ロモグラフィー本社に到着し、入り口と思しき場所に到着するも、呼び鈴があるわけでもなくどうしたものかと考えていたら、同じく建物に入ろうとしている人が。
すると向こうから "もしかして◯◯" と訪ねてきた。
おお、ここに日本人が来ることがわかっていて、名前まで知っている人は一人しかいない。"もしや◯◯" と聞くと、やはりそう。だが彼女は、鍵を忘れてオフィスに入れないという。

なかなかのうっかりと言ったところだが、彼女がホテルの予約をすっぽかしたわけで、鍵を忘れた事などは驚くに値しない。
後々聞く事になるが、彼女はスペイン人で、インターンでロモグラフィーに来ているとのこと。なるほどスペイン人とは陽気で自由奔放と聞いていたが、その驚くべき奔放さを、今後も身を持って知る事となる。
いや、誤解のないように一言付け加えると、いつも溌剌としていて、考えなしの、いや違った、とにかく可愛らしい女性であった。

ロモグラフィーのオフィスを案内してもらうのは、別途予定が組まれているので、今日は待ち合わせのみ。 キッチンのような場所で待機していると、男性の方がホテルの件は申し訳なかったねと話しかけてくれた。実はチェックイン後に、今後のホテル滞在に関しての確認メールを送ったのだが、それに対して丁寧な返答とホテル予約不備に関するレスをくれた人がいたのだが、それが彼だった。

そして、他の参加者ともこの場で顔を合わせる事になったのだが、さすがになかなか個性的なメンバーが集まったようだ。

  • アメリカから彼女連れで参加している男性。職業もカメラマンらしく(駆け出し?)、ン十年前の未露光フィルムを沢山持ち歩いており、見せてくれたりした。
  • もう一人アメリカから参加している男性。某大手コンビュータ関連サービス企業のエンジニア。彼が一番カメラ・レンズを持ち歩いてた印象がある。とにかく色々なカメラが次から次へと出てくる。
  • 因みに上の二人、共に Canon EF 50mm 1:1.0 を持っているそうだ。
  • アジアからは、某国のプライムミニスターオフィスで働いている男性。
    おそらく、今回のメンバーの中では、彼が一番良い意味で "普通" だったと思う。
  • スイスからも男性が一人。ヒッピーのような外観で、裸足で外を歩いたりしていたが、Lytro を持ち歩いていたりもする、マイペースで人好きのする人。
  • さらに男性、今回最も年配の方。すでに定年していらっしゃるそうで、国から国へと渡り歩き、旅行をしているらしい。仕事で数年間日本に滞在したこともあるそうで、日本語を少し話せる。
  • 最後に、アイスランドから奥さん連れで参加されている方。カーペンター。
    道中で起こったトラブル時に、大活躍してくれることになる。

色々な人が来るのは当然。
それよりも、"興味を持って世界中からここに集まったという事実" が何か嬉しい。

でも、参加者は思ったより少ないかなーと思った。

バスでスロバキアに向かいます
バスでスロバキアに向かいます

Taken lens: P.ANGENIEUX PARIS F.35 1:2,5 RETROFOCUS TYPE R1 ©PULP.photo, All Rights Reserved.

こちらがツアーバス
こちらがツアーバス

Taken lens: P.ANGENIEUX PARIS F.35 1:2,5 RETROFOCUS TYPE R1 ©PULP.photo, All Rights Reserved.

参加者全員とバスが到着し、挨拶もそこそこにウイーンを出発する。

関係ないけど、スタッフの一人が、うちにあるものと同じマキネッタでコーヒーを入れて飲んでいたのが印象的だった。