Making lens adaptor for Angenieux 50/2.9 Z7 by 3D printer

引き伸ばし機用のレンズ Angenieux 50/2.9 Z7 を EOS で使うために、3D プリンタでアダプタを作成。


ここ最近、古いレンズを使うために(個人的には)必須になりつつある 3D プリンタ。
3D プリント事業者側の中の人曰く「今は赤字にしかならないけど、3D Print の未来を見越して今はとにかく……」という段階だそうで、ありがたい限り。

以前手に入れていた、フランス製引き伸ばし機用レンズ Angenieux Paris f.50 1:2.9 Z7。
最近は、ここぞという時に持ち出すのは Angnieux 50/1.8 だが、先日やや安価で売りに出ていたこのレンズを見つけ、俄然気になり出してしまい、結局購入したもの。
6D にあてがってみたところ、無限遠はギリギリ出そう。が、ヘリコイドのサイズや口径を考えると正攻法では無理。結果的にかなり複雑なアダプタになった。

仔細な形状の作り方などは 以前 にも書いたのでそちらに譲るとして、

今回は、

  1. レンズ本体
  2. 17mm から 35mm まで伸縮する M42 to M52 フォーカシングヘリコイド
  3. 3D プリンタで作るアダプタ
  4. M42 to EOS EF マウントアダプタ
の、四つを組み合わせて作る。
Illustrator で回転体作成用形状を作成

いつものように、Illustrator で側面図を作成(左上)。
加えて今回はビスで固定する為の穴を開けるので、上面図も作成(右上)。

造ったベクターデータを Shade に取り込み、ネジ山をモデリングしたり、切り欠きを入れたりしてできたのがこれ。

側面やや上からのアングル

上面図

表面材質を何も指定していないので、3DCG 然としているのはご愛嬌……

側面図下部に切り欠きがあるが、上で書いた「やや複雑なアダプタになった」というのは、ほぼこの部分を指している。

Angenieux 50/2.9 Z7 のフランジバックはそこそこ短く、EOS 6D のミラースレスレ(もしくは若干ヒット)で無限遠が出る為、レンズをかなり CCD 側へ近づける必要がある。ところがレンズの直径が 38mm 近くあり、M42 マウント口径部分にレンズを通すと、1mm たりとも隙間がない。

で、どうしたかと言うと、アダプタ側を切り欠いて、且つ M42 マウントヘリコイドのメス側マウント部分も切り欠くという離れ業で、なかったはずの 1mm を確保することに。

アダプタとヘリコイド側を切り欠いた状態

というわけで撮影はできるようになったものの、ここのところずっと天気が悪くて外で撮影ができていない。

Angenieux(アンジェニュー) 50/2.9 Z7 で撮影
試写その1

Taken lens: Angenieux Paris f.50 1:2.9 Z7 

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