Making lens adaptor with 3D Printer

フォーカシングヘリコイドのない古いレンズを、3Dプリンターで蘇らせる


海外の一般セラーからまとめて購入したレンズの中に、見慣れないマウントのレンズを発見。

手持ちでフルサイズ EOS 機にあてがってみると、フランジバック的に無限遠も出せそうなので、3D プリンターを利用して Canon EOS で利用できるようにする。

H,ROUSSEL H.ROUSSEL PARIS TRYLOR A 50mm f/4.5
件のレンズは H.ROUSSEL PARIS TRYLOR A 50mm f/4.5。レンズの詳細は不明。

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準備するもの

オークションを覗いていると、押入れ整理なのか、趣味・趣向の変化なのか、複数のレンズがまとめて売りに出されていることがあり、値段が安い場合は一本でも興味があるレンズがあったら買ってしまうようなことがしばしばある。
今回のレンズも、複数本購入したレンズ群の中の一本。

しばらくの間、どうしたものかと放っておいてしまったが、ふと思い立ち、手持ちで EOS 6D に添えてみると、ギリギリ無限遠が出せそう。
これまでの同じようなケースでは、ヘリコイドやアダプター、ステップアップ・ダウンリングなどの組み合わせでなんとなく使えるようにしていたが、このレンズは、ミラー直前までレンズを移動する必要があり、正規(?)の方法ではうまくいきそうにない。

以前からなんとなく "最近流行りの 3D プリンタ、あれレンズのアダプタづくりに使えないだろうか" というようなことを考えてはいたのだが、今回のケースはむしろこれしかない。というわけで、10 年以上ろくに触っていない Shade というツールを利用して、アダプタを作る。

15mm-26mm M42 フォーカシング・ヘリコイド
15mm-26mm M42 フォーカシング・ヘリコイド

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今回、EOS で使えるようにする為に、以下の既成品も利用する。

"H.ROUSSEL PARIS TRYLOR A 50mm f/4.5" には、フォーカス機構がない為、M42 マウントの汎用フォーカシング・ヘリコイドを利用。それに EOS M42 マウント・アダプタを組み合わせ、更に Shade で作成するアダプタで無限遠を出す。

アプリケーションとしては、Adobe Illustrator と、 Shade 3D Basic を使う。
あと、書いていたら Shade 3D 講座のようになってしまったので、一応 eps ファイルをここに。