五家荘:民宿 佐倉荘
民宿 佐倉荘にようやく到着。
玄関から中に入り、声をかけると女将さん(?)が出てきてくれた。
金曜ということもあってか、今日の宿泊客は私一人。今日は一人だからどの部屋でもいいよとのことだったが、二階を案内をしてくれ、とある部屋に決めた。
外はまだ明るいので、「ちょっとその辺をぶらぶらしてきます」とひと声かけ、周辺をブラブラ。
民宿のすぐ横には『佐倉宗吾の由跡』なるものがあり、説明文が書いてあったが、どうも様々な事実を知っている前提の内容なので、半分ほどしか理解できず。
周辺は、まあ何もないと言って差し支えないレベルの『何もない』場所。ただ、民宿の前・外壁・道路を挟んだ反対側は、花や野草が綺麗に飾られておりとても綺麗。当然、民宿の中も花や朽木などで飾られていて、とてもフォトジェニック。
お風呂の用意ができているということも聞いていたので、民宿に帰ってすぐお風呂に。
お風呂は、温泉ではないものの民宿としてはとても広く快適。お風呂に入って真正面にはちょうちょの模様があったのだが、この模様が一体何を示しているのかは、明日になってようやく知ることに…。
お風呂からあがったあとは、部屋でゴロゴロ。
俗世から離れて何とやらとはまさにこの事かもしれない… 現代、特に都会で生きる人間にとって、『何もしない』をするということは、全くなんという事なんだろう。
俗世から離れた心持ちでしばらく過ごしたのち、電話でご飯ができましたと連絡が来たので、食堂へ移動。事前に、山・川の幸を多く出してくれると聞いていたので、実に楽しみにしていた。
期待を裏切らず、食堂には多くのお皿が並び、そしてその自然味溢れる食材感と、和の食らしく手間暇かけて調理されたであろう料理の素晴らしい事!
鹿、らっきょう、にんにく、さつまいも、イワナ、うずら、 かぼちゃ、など、山・川の幸に溢れ、イワナは塩焼きとお刺身、鹿に至っては三種類も!
そして九州といえば焼酎。
この旅行の発端となった隣の席の人に、焼酎を飲むなら米焼酎を飲んできてくださいと言われていたので、米焼酎を美味しくいだたいた。
食堂では、大きなテレビに写真がスライドショーのような形で写っており、ご飯を食べながら眺めていたが、女将さんと話をしているうちに、旦那さんが撮影した写真であることが判明。
林業に携わっているということだが、当然山に入ることが多いのだろう。木々・草花の素敵な写真が多くあり、植物の命名の由来などの話をしてくれ、お酒が進むに連れて、なぜ五家荘に来たのか、見どころは何か、五家荘に訪れる外国人旅行者の方の話(ヨーロッパ圏から修学旅行で来ることもあるそう)など、色々な話をした。